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GX感想日記


◆03年09月24日(水):GX最終話「月はいつもそこにある」@ANIMAX

 アバンタイトル、最後に光の中に消えるティファがちと恐くてイイ。兄弟はサテライトシステムをマニュアルに切り替えさせ、最終兵器サテライトランチャーを構える。その銃爪を引くのに躊躇いのない兄弟。

 その頃月面基地では一同に会した面々にD.O.M.Eが語りかける。「僕らはニュータイプという幻想で繋がった世代」と聴いて、前回の予告同様衝撃を受ける戦中派。人を超えた力と人の革新は別物だという所で、BGMに合わせて背景から光が消えるのが好きだなぁ。ザイデルとブラッドマンが反論を試みるもあっさりと論破され、「私にも答えをくれ」というジャミルには「全ては幻だ」という言葉が返り、ジャミルは誰よりも自分がNTという言葉に縛られていたことに気付く。この銀河に海のお約束ぶりにも涙する戦中派。

 特別な力を持たなくても、新しい未来は作っていける。それはガロードが今まで体現してみせたものだ。NTはこの世界には居ないと言って去ろうとするD.O.M.Eに尚も追いすがるブラッドマンとザイデルをランスローが一喝する。「そんなものはなかったんですよ、初めから。そうだろう、ジャミル」頷くジャミル、それを見やるサラ、顔をそむけるロアビィ〜。「古い時代は、これで終わりだ」

 月面上空では戦闘が再開していた。兄弟が再現しようとしている15年前の悪夢。「過ちは繰り返させない!」ガロードは躊躇いもなくサテライトシステムを起動させる。システムの画面に映る「GX-9900 NT-002」の文字っ! 焦るあにあに、ここへきていつものタメが足りません。正面から衝突した光は、月面基地を含め全てを飲み込んでいく。

 エピローグは「HUMAN TOUCH」英語版。半年後、一人になるカリス。停戦協定会談の場でランスローと握手をするジャミル(i_i) 傍らにはサラ、やったね。フリーデンIIIで仲良くやってるシンゴ達、野戦病院のテクス、やっぱり渋いわ。故郷へトニヤを連れてくるウィッツ、そこへ現れるエニルとロアビィ。ここの間奏がイイ。そして生きていた赤いニ連星と、「よく知ってるよ、ニュータイプのことなら」と微笑むガロードとティファ。それを見ている兄弟! やられました。未来は、それを見据え、求める力があってこそのもの。世界を見守ってくれる、月はいつもそこにある。EDの名場面の選び方もいいし、ラストがガロティファのkissってのに萌え。この清々しい最終話、ほんと大好きです。




 戦後15年が終わりを迎えようとしている。ニュータイプと呼ばれた者達の時代は幕を閉じ、古き価値観は時の彼方へ消えていく。人はこれからも時を紡ぎ、命を燃やして生きていく。次の時代がどうなるのか、それは誰にも分からない。だが、たとえ世界がいかなる形になろうとも、月はいつもそこにある。

(最終話エピローグ)


 最終話を見る度に、本放送でのあの明け方の月を思い出してしまいます。この最終話に込められたメッセージを、本当に大切にしたいと改めて思うものです。――どうにもこの気持ち良さの故に、却ってガンダムから卒業できなくなってしまいましたけどね(^^;


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