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GX感想日記


 戦後15年。愚かな歴史は繰り返されようとしていた。地球に再び興った新連邦政府は、いまだ残存する宇宙革命軍に対して、武力による介入を決断したのである。その頃ガロード達は、北米の反政府組織に身を寄せていた。
 「戦争が、始まるのか……」

(第三十七話アバンタイトル/ガロード・ラン)


◆03年03月26日(水):GX第三十七話「フリーデン発進せよ」@ANIMAX

 今回萌え所は満載なんだが、何分現実世界と重なる部分で切なくてもどかしくて泣きたくてたまらなくなる。

 ついに戦争が始まるのか、とガロード達の心は重いもので満たされる。終戦直後の世界を覆った死の闇。再びそんな世界になってたまるかと思いつつも、自分達に何が出来るのかとパーラは呟き、ジャミルは繰り返されようとしている悪夢に人の愚かしさを問う。

 そして、答えを求める若い男女の告白大会。ウィッツはトニヤにいきなり指輪だし、ロアビィはサラの答えを待つことにするのでこの続きは次回。

 「戦争なんて起きなければいい」とティファは願う。そしてガロードに向けた瞳を潤ませて、その思いを告げる。「約束して。死なないって約束して」もう一人になりたくない、ティファの15年間がその一言に結実する。そして、月に見守られながら二人は結ばれる。「この時、私は初めて、自分の力をもっと欲しいと思いました」ティファのモノローグと共にアイキャッチへなだれ込むタイミングが凄い。余韻がないのが却って効果的で好きだ。37話かけてやっとkissまで辿り着いておめでとう(T_T) ここ数話で出てきた話ではあるんだが、その力故に狙われて、その力を恐れていたティファが、『ガロードのために』自分の力をもっと欲しいと思うようになるのが凄い。この静かで美しいラブシーンに両軍の発進が挿入されているコンテもなー。

 ところが翌日、ティファは医者でさえ「皆目見当がつかん」様態に。ティファの意識はトリップ中。彼女の求めに応じて、D.O.M.Eが接触してきたのだ。OPの光の玉はこれだったのか、と凄い伏線(無意識の産物だったらしいが)にうなりつつ、彼女が見た答えの在処は月面基地だった。「私を月へ連れて行ってください」ティファの望みに、カリスは組織に宇宙戦艦の使用許可を求める。宇宙用のメンテをしている格納庫にはガンダムハンマーとジャベリンが。

 ニコラは政治犯として銃殺刑になり、ランスローに未来を託す。革命軍は月を目指すが、そこには見えない悪魔が棲んでいた。ティファとジャミルの言葉通り(知ってるんだよな艦長は)、ビットMSを擁した自動防衛システムが行く手を阻む。両軍の戦争に関与する気のない組織を見限り、宇宙戦艦を奪取するガロード達。カリスの計らいによる命名で「フリーデン発進せよ!」──全ての鍵はこの蒼き月光の向こうにある。


◆次回予告

 宇宙戦艦フリーデンは月へと向かう。そこは、新連邦と革命軍が激突する戦場。ガンダムの力の源。そして、ニュータイプの謎が秘められたD.O.M.Eのある場所。


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