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つっこめ!「GUNDAM EVOLVE II」

 パーフェクトグレード「ガンダムMk−II」(01/11/24発売・以下「PGマーク2」)の初回特典として、DVDがついてきます。
 15,000円もするプラモのおまけなんですが、その中の6分間のCG映像作品「GUNDAM EVOLVE II」(以下「イボルブ2」)で飛田展男さんがカミーユの声を演じておいでです。って、こんなの何時録音したんですか飛田さぁーん……。

 モノがモノで値段が値段なだけに、余程のカミスキーな方でもなければお勧めしかねますが、見られた方は幸せ者だと思いますよ〜(^^)/ と言いたくなるほど、絶品のカミーユ声が堪能できます。少なくともおいらは幸せです。キャスト一番上だしっ!(嬉) (いやトビタスキーとしては当然の反応でしょう。でも17年前に一番上だった方は一番下で特別扱いなんだけどな(^^;) という訳でちとれびゅーなど。




 基本設定としては、UC0087.04.20のカミーユのマーク2での戦闘訓練のレポートと、同年7月のアナハイム・エレクトロニクスのPR映像をアストナージが編集したものという趣向になってます。今回のPGマーク2のモデリングデータ等を使ったフルCGなので、まさに立体がそのまま動いてる、という映像になっています。ある意味では、『このプラモを組み立ると、ほんとはこんな風に動くんですよー』というプロモーション映像とも言えるので、プラモのおまけとしては正しい方向性のものかも、と思ったりします。そのうち取説とかもDVDで付くようになったり、ネット配信されたりするようになるのかなぁとか話してました。「6週間で出来るPG」とかってメルマガ来ると面白いかもね、とか(^^)

 さてさて映像のお話。この戦闘訓練というのは、月空域でのものでして、当初は模擬戦闘(というのか?実機は使うけど実弾使わずに当り判定で戦闘をシミュレートしてるという)をやっています。んが、このシミュレーションの設定が色々と甘かったらしく、2機撃墜したところでカミーユの動きを追いきれなくなって、かみ子さんったらちょいと切れてしまいます。この時の第一声、

「なンだよこれ!設定甘いんじゃないの!?」

 が、とにかく可愛すぎ(T^T)
 もうここでぎゃーぎゃー喜んで転がりまわってたらその後の台詞かなり聞き逃してしまい(^^; 都合3回くらい連続で見直しました。←今日これ書くのに3回くらい見てるからもう10回は軽く見てる計算。

 その後は「想定外が多すぎる」というアストナージ相手に文句ぶーたれたりしてるんですが(ここも可愛いんだよぅ……すごーくイイ感じにあの当時のカミーユを再現してるけど、それでも今の演技なのよ飛田さん♪)、何故か白いマーク2に載ってるクワトロが「フェイズ2に移行する」と言ってビームライフルを放り投げてくれるんですが、どうやらそのライフルは実弾演習用だった模様で、そのライフルで記録取ってたプローブを直撃しちゃったので記録映像はここでおしまいになってしまいます。で、その後アストナージに「すみません。」を言って(これがまた殊勝で可愛いんだ〜)、始末書を書いてお話もおしまいです。

 で、その記録映像の合間に何故か先述のPR映像が入るんです。モデリングデータを使っているだけあって、「脱いでもスゴイんです」なムーバブルフレームだけのマーク2とか、「取説見るとまさにこんな感じ(兄貴談)」な組み立てシーンとか、そうか、中はこんな風になっていたんかい!なコックピットとか、がしょーんと動く腕とか、ガンオタ的にはもう色々楽しくて仕方ありません。んが、マーク2って基本的にはティターンズの開発してたのをエゥーゴがかっぱらってきたものなのであって、それを「マーク2ってこんなにスゴイんです」と言って、自社のPR映像にしてしまうアナハイム・エレクトロニクスって一体。と、AE社員(笑)としては思ってしまいますですよー。

 とまぁ、飛田さんのカミーユ声は可愛いし、何せ本編(TV版映像のこと:以下同様)になかった新作映像ってのがまた実にそそるものですし、「AMBACしてる〜」という声もあがるようなその「MSの動き」というのも面白いですし。うわぁ見られて良かった!と思いますもの〜。たかが6分の映像に尻尾振りすぎという感もあるものの、フジQ(ガンダム・ザ・ライド)もそうだったしな、とか。

 とはいえ手放しで褒めてる訳でもないもので、とりあえず以下ツッコミ。

◆「早く元気になってね」
 と言いたいのは分かりますけどね、アストナージさん。せめて "your quick recovery" にしてくれって兄貴が言ってました。←やぱサンライズ英語なんだろうか?

◆Kamille
 どうやらこれで決まったみたいですねー。モデルのカミーユ・クローデルに倣って「Camille」を16年前から自分では使っていたんですけれども。ただ、だからこそ同じ綴りは避けたとも思えます。でもこれは別にいつものサンライズ英語だというのではなく、ドイツ語で「カモミール(カミツレ)」の意味があるちゃんとした単語ではあるんですけどね。

◆UC0087.04.20 0618
 標準時ですよね。早起きなんだなぁ。朝練ですか(^^?

◆RX-178-03
 ……。いやガン三郎じゃなかった3号機だと言いたいのは分かるんですが。じゃあ「きゃの八」とか「きゃの九」は「RX-77-2-108」とか「RX-77-2-109」かというとそうじゃないでしょ??(だからSDガンダムフルカラー劇場の名前で呼ぶのはやめい(^^;)

 なんかこのレベルの枝番ついちゃうと、「RX-178 GP-01」とか「GP-02A」とかと同じレベルの差異があるように思えちゃうんですけど。──って実はそれくらいの差異があったりしてなあの3機、とは兄貴の意見。

 ただ、「RX-178-03」=3号機、がカミーユ機(本編に登場する白マーク2)というのは、実は本編見直しても特定は不可能みたいなんですよね。いや今回延々見直したんですが、ついにできなかったんですよ。うーみゅ、本放送以来ずっと3号機だと信じ込んでいましたが……。じゃ何故3号機と思い込んでいたのか考えてみると、

 (1) #2・#3・#4でカミーユが乗ったのが3号機だった
 (2) そのためか小説版では3号機に関する描写が比較的多い
 (3) #4で、盾の塗り分けが3号機のものと後の白マーク2のものが同じ?
 (4) フルカラー劇場でホワイトニング完了したのがガン三郎だから(最強)

 とかその程度の根拠しかないんですけど。後述しますが、マーク2が3機ともエゥーゴに渡った#5「父と子と」以降では、ナンバーが特定できるのって「バラし中のマーク2」=1号機だけなんですよ。という訳で、もし「白マーク2」=3号機と特定できる根拠はコレだ、というのをご存知の方は教えてください〜。

◆[I'm loss]
 兄貴によるとせめて "I lost" か "I'm a loser" あるいは "I lose" 。でもふつー日本語でも「貴方の負け」なんだから "You lost" じゃないか?とのこと。やっぱサンライズ英語なんだ〜。

 ちなみにこの画面はロベルト機からのビュー。なまじカミーユの声で「ほんとかよ……」みたいに入ってくるんで一瞬混乱します。って、混乱したのわたしだけ? しかしアポリーでなくロベルトを持ってくるあたりが何か渋いなぁ、このキャスティング。

◆クワトロ機
 ちょっと待てぃ、何でここで白マーク2やねんあんた! と盛大にツッコミを入れたくなる一コマ。マーク2は#4「エマの脱走」で3機ともアーガマに渡りますが、その後1機を白く塗り直し、あとの2機は予備パーツ用ということでバラし始めてる、というのが#5「父と子と」のお話。で、ホワイトニング完了((c)フルカラー劇場)したマーク2でクワトロが出撃したんだけど、レコアのカプセルを守らなきゃ、と「バラし中のマーク2」でカミーユが出撃するのが#6「地球圏へ」。このときのカミーユ機は黒いマーク2で左腕なし。そういえば#5でも出て行ってましたが、「バラし中のマーク2」は1号機と呼称されてました。

 その後#7「サイド1の脱出」からカミーユが白マーク2専属になり、#7・#8とクワトロは黒ディアスで出撃しています(彼の赤ディアスは#5にて撃破され#6にて回収中)。その後#8「月の裏側」でアーガマは月面に着いてしまうので、今回の「UC0087.04.20」は#7と#8の間ではないかと思えます。小説版第2部での「カミーユの日記」での記述にも合うと思いますし、物語上のカミーユの立場の流れからしてもこのあたりが妥当かと。

 んが……そういうこと考えてみると、何でそこで白いマーク2が2機あるねん! というのが果てしなく謎。実動できる機体はカミーユ機のみで、あとはバラし中だった片腕君(1号機)だけのはずなんですが。ちゃんとどちらも腕2本付いてるし。って腕付け直して1号機も使えるようにホワイトニングしたというのであれば、何故それで出撃せずに黒ディアス借りて行くんだクワトロ大尉? となるでしょ?? (アポリーかロベルトのどちらかが何らかの理由で出撃できなかったから、マーク2より黒ディアスを取ったというのは……ありかもですが) ツッコミどころと言えば、このクワトロ機の両肩は何故か黒い(青い?)んですよねぇ。これも謎。

 とはいえ、画面自体は「プローブからの映像」やら「その映像に基づいてシミュレートした映像」やらが切り替えられていて、疑惑のクワトロ機が果たして実体として存在しているのかという疑問も。つまりモニタ上でのみ白マーク2として表示されていただけかも知れないんですね。何でわざわざ、という疑問は残りますが。

 などと、画面ではほんの数秒しか出ないクワトロ機についてぎゃーぎゃー延々兄貴と話していたんですが、となると、(好意的に)この「イボルブ2」とΖ本編の整合性を取ろうとすると;

「実はあのクワトロ機のフレームはそのまま百式に流用されたものじゃないのか、とか。それで百式に改装している間は出撃できないから黒ディアスに乗っていたとか。つまり、#9『新しい絆』でクワトロが受領した百式の中身は実は黒い肩の白マーク2だったりして、とか。だから、ジェリドが百式を『マーク2の出来損ない』と呼ぶのは至極正しいの鴨」

 ということになっちゃうんですが(^^; (←コックピットはクワトロに合わせてマーク2専用のものから標準レイアウトのものに換装したとかね) あーもうツッコミどころ多くて困るよΖはぁ。

◆誤射
 よーするに、カミーユの動きを追いきれないおかげで、プローブが逃げ遅れて撃たれちゃったってことですか? しかしまー、まるで狙ったように綺麗に直撃。

 んで。クワトロの言う「フェイズ2」が実弾訓練の意味だとしたら、確かにカミーユの不注意による誤射なんですが、どうもそうじゃないような雰囲気が……次項に続く。

◆始末書
 兄貴が「写真入りの始末書ってアリ?」と首ひねってるけどそれもそうですよねぇ。しかしまー、ほんとーにいつもご機嫌斜めなのねかみ子さんは。と、顔が出てるのここだけですんで。

 始末書上部の文面については下の方に日本語訳出てくるんですけど、問題は「PERSONAL SUPPLEMENT」とされた箇所。ウチの環境じゃ読み切れないんですが、このあたりに、「ガンダムエースvol.3」p320の記事に出てた裏設定が入ってると思うんですが〜っておとなしく次号の記事を待てって?そりゃそーなんですけど。

 んが、その「ガンダムエース vol.4」より先に「GREAT MECHANICS 3」が出まして、こちらに裏話やら始末書日本語版全文とか載ってました。で、始末書読んでみたのですが……やっぱしクワトロ大尉が悪かったんですねっ! とカミーユを全面支持してしまうカミスキー約1名(笑) いや最初に見た時から「クワトロがいらんことしーなんやんか!(余計なことをする奴なのだ)」と騒いでおりましたが。はぅ。

 ところがこの文面、気になる点も。「『瑕疵』なんて単語を高校生が使うか?」という兄貴には「背伸びしたいお年頃なんでしょ〜」と答えましたが、「それにさ、クワトロの顔見てないっておかしくない?」には確かに首ひねり(そういう記述があるんですよ)。「#7と#8の間ならもう見てるはずだけど……?」と、アタリをつけた#3からまたしてもDVDを見直してみました。

 結果、#3「カプセルの中」ラスト〜#4冒頭で、マーク2のコックピット内の通信モニタに、クワトロ(素顔)とエマの顔がバイザー越しですが確認できます。尤もこの時はカミーユの頭には血がのぼっているのでバイザー越しの顔なんて覚えてないと言われればそれまでですが。

 次にチャンスがあるのは#6「地球圏へ」での、ノーマルスーツ着替え中の会話。初めて二人でお着替えなんですが、ちゃんとクワトロ大尉はサングラス外しますし、カミーユの顔を見て喋ってるようにも見えます。かなり長いシーンなので、これでカミーユがクワトロの顔を見てないとすると、相当意識してクワトロを無視しない限り無理だと思われます。このシーンでは前回ラストのけんか腰もどこへやら、かなり素直なカミーユなんで、それはないでしょう。

 という訳で、先述の通り「イボルブ2」が#7と#8の間の話だとすると、始末書に見られるような「カミーユはクワトロの素顔を見ていない」という話と合わなくなるんじゃないかと思ってしまいます。で、先の#6より前の話と設定するには、アーガマの位置がサイド1と地球の間になってしまうので、月空域という話と合わなくなるという。

 なんか月と太陽の位置がどうの、という細かいところに拘る余裕があるのなら、本編との整合性も取っていただきたいのですが……無理ですか(T_T)

 しかしまー、予想はしてたけど、やっぱり書き言葉で暴走するタイプなんですねカミーユは。話し言葉は相手が遮るけど、書き言葉は誰も止めないもんねぇ。何せ日記を書く男の子なだけに、一旦書き始めると何書くか分からんなこのヒトは。





 つー訳で、PGマーク2買ったけどおまけDVD見てないや、という人が居たら是非是非ご覧あれ(^^) PGは買ってないけど、という方は……判断はお任せします。……いやはや、PGマーク2買うようなガンプラヲタはカミーユ萌えなんてあまりしないだろうし、カミーユ萌えするようなひとはPGマーク2なんてあまり手を出さないだろうし……と、需要と供給がかみ合っていないような気もするアイテムですな、「イボルブ2」は(^^; ←あくまでカミスキー&トビタスキー的見地での話ですが。

 でも「イボルブ2」は初回限定とはいえ封入だから買えばなんとかなるから良いですよ。って初回限定だったのでもう店頭にはないかもですが……。「イボルブ1&3」なんてキャンペーンで抽選なんだもん……しくしく。イボルブ1は以前CSで見られたので、ゴッドガンダム様が動くイボルブ3が見たい〜。

(0112.28)


 初稿からかなり加筆訂正してます。しかし見直せば見直すほど発見があるので、Ζって実はよく出来てるのね、と思ったり。出来がよいとは思わないのが何ともはやですが(^^; 折角買ったDVDなんだから、と最近ちょくちょく見直してます。


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