あとがき
連作「Teardrops」3本目です。やっと本題っぽくなって参りましたが如何でしょうか。本編でいうとΖΖ#35「落ちてきた空」直後というあたりです。……の割にはオリジナル設定なお子様話がメインなんですが(^^;
「炎の記憶」は、Ζのメインライターの一人遠藤明吾(現:明範)さんの小説「フォウ・ストーリー そして戦士に…」(角川スニーカー文庫)で、フォウの出身地がカミーユと同じニューシートに設定されているので出来た話。……という訳であんな少女が出てくるのですね。実はこの設定(二人の出身地が同じ)を使った話を以前に書いてまして、本人の中ではその続きの話でもあります。またいずれお目に掛けたいと思います。
ただ、遠藤さんは「ガンダム・センチュリー」を読んでいないのか、トーキョーにもコロニーが落ちたような描写があるので、それはちょっと変えてます。でも私も、ブリティッシュ作戦で落ちたコロニーは1つだけだったなんて知ったのは相当後だったような気がするです。だから、ガンダムXの初回の予告で雨あられと降り注ぐコロニーを見て「これだ!」と思ってしまいましたよ〜。……っとコロニーのサイズ、放映当時のものですね。今は設定変わってるはずですんで。
ジャブローでの顛末は「機動戦士ガンダム0083」#13「駆け抜ける嵐」での、真の「星の屑」こと北米大陸へのコロニー落とし作戦から。アニメディアの記事ではカミーユの誕生日がUC0069.11.11になっているのと、「機動戦士ガンダム」#30「小さな防衛線」でのジャブローの育児室に居た、キッカを苛めた「ませた少年」はカミーユであるというアニメック編集部の説があるのとでこういう話になりました。因みに、幼い兄妹とその母親には、カミーユはΖ#18「とらわれたミライ」で再会するはずですね;)
カミーユの知っているコロニー落としはあと1つあるはず(Ζ#25「コロニーが落ちる日」)なのですが、サラの密告を信じると言ってグラナダへの落下を阻止できたからか、それは思い出してくれませんでした。でもあの時って、カミーユってヤザンと遊んでただけのよーな気もするしぃ(苦笑)
にしても、回想部分の情報がぼろぼろと欠落しているのは、カミーユ本人が完全に思い出していないという理由からです。あくまでそんな不完全なままの彼の視点で物語が進むからあぁいうお話になってしまうという。う〜む、元々Ζっていうのが「情報量が多いのに説明不足になりがち」な話でしたけど、そういう雰囲気を出そうとするとこうなってしまうというのもありますねぇ(と言い訳)。完全な三人称で説明をしても良いのですけど、それをすると最後の突然自問自答につながらないし……ということでこのままにすることにしました。って言い訳が長いぞ(_o_)
この続きは→「Rain or Tears」
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