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GX感想日記


◆03年02月21日(金):GX第十四話「俺の声が聞こえるか!」@ANIMAX

 フリーデンで手術を受けたカリスは一命を取り留めた。医者ありがとう(i_i) ガロティファがずっと待っているのが可愛い。しかしカリスは自分は死ぬべきだと一人雪原へと歩む。ティファと共に彼を追ったガロードは、「死んで全部チャラになるなんて思うな!」とカリスの甘えを叱咤する。ガロ偉い! 生きろ、というガロードに、こんな自分を受け入れてくれるのかとカリスは問う。頷くガロードに、カリスはそっと微笑む。「ティファにはちょっかい出すなよ」と釘刺すガロが可愛い。肩を貸して二人が立つ。そこにMSが迫る。エニルはカリスを奪回し、市長はパトゥリアのシステムにカリスを組み込んだ。あのーカリスはまだ血がぽたぽたの重傷じゃ。

 15年の時を経て復活したパトゥリア。街を地下から破壊して現れたその巨体は、カリスが守ってきたはずの街を炎の海に変えていった。「戦争の亡霊が取り付いているんだ」ガロード達はパトゥリアに立ち向かうが、その絶大な能力に翻弄される。フリーデンではキッドが収容したベルティゴを見て「売りに出すならもっとカッコ良くしなきゃ駄目かな」とか言ってるが、そのまんまが一番美しいと思うよ。

 システムに消されていくカリスの心は、助けてと悲痛を上げる。パトゥリアを止めるにはカリスの心に懸けるしかない。「カリス! 俺の声が聞こえるか!」ガロードが叫ぶ。あっという間に修復したベルティゴで(毎回凄いよキッド)ジャミルがティファを連れ参戦(何気に色々乗ってるな艦長)、彼女の導きでガロードはパトゥリアに取り付き、カリスのカプセルを奪った。常軌を逸し始めた市長は、もう終わりだと言うエニルに銃を向ける。チャンスを得てエニルが逃げる折に銃声が響く。市長は自害して果て、パトゥリアも燃える街に墜落していった。

 カリスは別れを告げる。あの街へ戻り、全てを話す義務があると。許されるのなら街の復興に一生を捧げたいと。それが死なない代わりの贖罪。自ら望んだ力の故の後遺症という重い十字架をも背負い、カリスは生きることを選んだ。でもその顔は明るい。「希望は、あります」というティファの言葉の通りに。何て高潔な少年なんだろうかカリスは。でも、カリスにその力を与えたのは間違いなくガロードとティファなんだよな。この健全さがGXの魅力であり、ラストで繰り返されるNTの定義ナレがGXの結論への道標でもあって。第3部完。


◆次回予告

 人は誰でも、帰る場所がある。どこかで待っている人が居る。フリーデンを離れ、故郷へ帰ったウィッツとロアビィを待っていたのは、いとおしく、そして切なく悲しい再会であった。


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