あとがき
GX屈指の名エピソード、第九話「巷に雨の降るごとく」。この作中での「我が心にも雨ぞ降る」という訳が大好きなもので、ヴェルレーヌの詩の既存の訳は使えず、自分で訳してみました。尤もフランス語の原文からは難しかったので、英語訳とか既存の訳を並べつつの作業でしたが、それでもフランス語を半年で挫折した身には難しかったです。 「Quoi! nulle trahison?...」 がさっぱり分からず、方々見比べても解釈は揺れているんですねぇ。ほぼ直訳で乗り切りましたが、如何でしょうか。第九話での「ランボーの詩だったか?」「いや、ヴェルレーヌだ」というあたりの話は「つっこみ:で、船出編って。」でもちょろっと書きましたが、まぁこういう感じで混同したんじゃないかなとか。
で、「巷に雨の降るごとく」なので雨を降らせてますが、そもそもAW0002くらいじゃまだ雨じゃなくて雪になるんじゃ……という気もしますが(^x^; ま、そのあたりは本来夏だったからとか大目に見てやってくださいまし。金髪の彼女の境遇にしても、あの世界ではもっと厳しい話なんていくらでもあると思うんですが。というあたりも含め、全体的にちょっと重い話になってしまって、却って本編と繋がらなくなったような……それ以前に医者甘すぎって感じで。
で! またしても、かすみきりこさんからイラスト頂いてしまいました。テクスとジャミルですよ。雨の匂いとコーヒーの香り、そして雨に冷える空気の中のぬくもりが感じられる絵ですよ。ほんとありがとうございました(^^) 折角大きいサイズで頂いたのにこんなに縮小しちゃってごめんなさいですー(i_i)
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