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で、船出編って。

 「GX劇場」第2部と感想日記でツッコミそびれたネタです。

■口紅
 エニル→トニヤ→ティファ→サラ→ティファと継がれる、第2部のキーアイテム。ティファの「秘密、です。」が可愛い。サラはシャインレッドから幾分ローズっぽいのに変えた? よく分からないや実際(^^; 後日談創作は「ガロードに愛のくちづけを」参照。
 サラとティファの関係も、「不愉快だわ」から、ティファを信頼しての「大丈夫よ」へ変化。ほんと人間関係を丁寧に描いてて、好感持てるんですよねGXは。
 そういえばLDに収録されている特典映像の予告編では、ナレーターの光岡湧太郎さんがタイトルまで読んでるんですが、光岡湧太郎さんの「不愉快だわ」ってのが、なんかもう……(^^;

■ペナルティ
 必要ない→サラは平手打ち→ティファの世話。って、最後のはペナルティなのかおい。「変わらないな、お前のそういう甘い所は」ってこの医者の台詞は第三話。
 シンゴとキッドが楽しく絡んでくれてますが、メインクルー全員医務室に集合してて、この艦誰が動かしてるんだ? って交代クルーくらい居ますって。

■ドクター・テクス
 名前は一応第三話冒頭でジャミルが呼んでます。GXどころかガンダムシリーズ随一の「出来た大人」の36歳。第三話でうっかり悪人か? などと失礼な感想持ってごめんなさい。
 医者がどんどん存在感を増していくのが凄い。このひとが居なくなったらフリーデンやっていけないだろと思うほど。それはとりもなおさず、艦長の主治医であるからして。でも艦長だけでなくて、みんなの駆け込み寺なんだよね医務室は。こういう大人が居てくれるというのがGXの健全さなんだろうと。詩を愛し、格好良くて渋いんだけど、案外お茶目さんでもあります(^^)
 こういうドクターはガンダムというよりも寧ろスタートレック的なのかもですが、ドクター・テクス役の中博史さんはスタートレックVOYAGERのドクター(EMH)も演じておいでで、このドクターもまた味があって良いんであります。

■サテライトシステム
 サテライトキャノンを推進力に応用(第七話)→マイクロウェーブで水蒸気爆発(第九話)。第1部が基本で第2部が応用。次はな(以下略) この応用はジャミルがGXを知り抜いているおかげで出来ることであって、ガロードは起動しているだけなんですが。そのあたり、ガロスキーには少々物足りないのかも? ジャミルスキーには無問題なんですが。
 で、第六話でガロードが見ていた月は満月、第九話ではちゃんと欠けてます。けどやっぱ第二話から第六話までで一月経っているにしてはガロードが馴染んでないなぁ、と。

■「ガンダム、売るよ!」(#7)
 この点でガロードはジュドーを越えました。が、「スーパーロボット大戦α外伝」ではジュドーの方が先にガンダム売ってました。スパロボならではの展開ですが、気が合いそうだねぇこの子達。因みにガロードは15歳、ジュドーは14歳。
 あーでもこの前の、牽引作業をするGX見て、ジャンク屋やってるΖを思い出したのは無理もないよなぁ……とほほ。

■ 「時計部隊全機被弾、動けません!」(#8)
 第八話、フロスト兄弟の飛行機から攻撃を受けた後の、ザコットへの通信音声。ANIMAXでは本放送素材を使っているのかこの台詞があったんですが、LDには何故か入ってなくて、無言のままのモニターを見て口惜しがるザコットの図というのになってます。問題ある台詞にゃ見えないんで、うっかり落ちてしまったんでしょうかね? いつか出るであろうDVDでどうなりますやら。

■ 「行くしかないのか」(#8)
 第八話ラストのガロードの台詞。第九話では「やるしかないのか」で、第二十八話では「撃つしかないのか!」でタイトルになりましたって何のことやら。

■ 「3時方向に湖が」(#9)
 そっちは図面では10時くらいじゃないか? サラちゃん。フリーデンの正面から見て3時なんだろうけどさ。しかし分かり易すぎるぞこの展開。ま、GXはそれが良いんだけど。

■「寂しさを埋めてあげても良いのよ」(#9)
 ガロードも痛いところをつかれてますが、寧ろ寂しいのはエニルの方で。彼女の抱えているものは第3部で出てきます。んが、写真見て気に入ってひとりで盛り上がって、拒絶されたら「あの子、許さない!」で以降延々絡んでくるこのお姉さんやっぱ恐い。一方、「俺の……俺の帰る所は、この艦なんだぁっ!」と言い切るガロードは、お約束だけど良い。

■「お目覚めのようだな」(#9)
 「ここは……」「少なくとも、天国じゃない」って答える医者がまた好きだ。その後、ブリッジに繋いで「皆喜べ」とかって言われてるあたり、艦長つくづくヒロインだなぁ。

■似てない双子、フロスト兄弟。
 えーと、双子です。二卵性双生児。19歳です。と言うと、初見の方はまず驚いてくださいますが(^^; それでも、第八話での振り向き笑いとか第九話ラストでの崖の上でのポーズとか、いかにも相似形で、あ、兄弟なんだなぁと思えます。
 で、4つ年下にたかってるのは、この兄弟は貧乏だからだ! と、レースひらひらの服着てても、部屋は西日の当る四畳半なんだとか、みょーに盛り上がってしまったのも懐かしく。

■明鏡止水(#9)
 ザコットに対抗して? 湖上に佇むGX。Gガン経験者は「明鏡止水」と口を揃えたものである。艦上に立っていたザコットはともかく(浮上するのに立ったままというのは、バランス感覚も凄いけど、よく足を取られなかったものだとも思い)、GXがどうやってあんなに静かな湖面でホバリングできていたのかはGX七不思議の一つ。

■「巷に雨の降るごとく」(#9)
 ポール・ヴェルレーヌ(Paul Verlaine, 1844-1896)の第四詩集「無言の恋歌」("Romances sans paroles" 1874)収録の「忘れた小曲」その三から。
 新潮文庫版「ヴェルレーヌ詩集」(堀口大學訳)によると、この詩のエピグラフ(題銘)はアルチュール・ランボーの「雨はしとしと市に降る。」だそうなので、ランボーと間違えたのもまぁ無理はないのかも。しかしランボーとヴェルレーヌという名があの格好の医者と艦長の口から出たために、一部のお姉さん方が(以下略)
 駄菓子菓子。インテリな医者はともかくとして、ジャミーってばいつ詩集なんて読んでたんだ? 15の頃は「生きることだけを考えていた」んだから、やっぱ戦後になってからなんでしょうか。医者に色々仕込まれたんだろうなぁ。……ということでそのあたり「言葉なき恋歌」で書いてみました。

(0302.14)





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