あとがき
「落日」つながり、夕暮れジャミル編。自分では本編を越えた時間の話は書かないと決めていたはずが、このくらいならいいかなとはみ出してしまいました。ランス郎の格好を想像して本人一人で受けてますが、実際どうなんでしょうかあの赤毛さんのサングラスってのは。――とか初出時に書いておりましたら、頂戴したご感想でもやはりここは笑っていただけたようで、良かったです。ありがたいことに、かすみきりこさんに「南の島のランスロー」を描いていただけてしまいました(^^) 1p目にupしてあるのがそれです。本当にありがとうございました〜自分の想像以上にぐーです。
一方ジャミーはどういう格好なのか本文では出てきませんが、無難にポロシャツとかだったんでしょうか。どうにも地味な人だし。んで、「サングラスを外した方が〜」ってのは、Ζ#38「レコアの気配」でのクワトロを巡る会話が元ネタです。――とか書いておりましたら、あやおりさんがジャミルとランスローのツーショット描いてくださいました(^^) いやもう隣で描いてるのを拝見してて完全に舞い上がってしまいました。タイトル入れてくださったので冒頭でも良かったんですが、ラストにupさせていただきました。本当にありがとうございましたー(T^T)
ランスローがどうにも夢見ちゃってるというか楽観的過ぎるかもなんですが、この人このくらい地に足付いてない方がらしそうな気もして。というのはいささか失礼か。振り切ってるけど、どこかまだ拘ってる。そういうところもあって良いかなと思うのは、多分自分も彼らと同じ世代だからなんでしょう。しかしまぁ、ネタの確認に最終話だけ見直すつもりが、ついうっかり「私を見て」から見直したおかげで、ニコラのフォローもできて良かったです。
GXの背景美術にはもっと注目されるべきじゃないかと思ってるんですが、夕暮れの赤も印象が強いものでして。ちょっと凄い赤なんですよね。ただ、その色をどう捉えるかの会話は、実際に似たような話をしたことがありまして。都会育ちの人と、田舎育ちの自分では、東京の夕暮れに対する感想が違ったんです。自分にとっては普段見ている何気ない空だけど、宇宙で戦い地球に落ちてきたジャミルが目にした夕暮れの赤は、彼にはかけがえのないものだったのではないかと。「世界は色を取り戻し始めた」というのは多分医者の受け売りなんでしょうけど、そうやって彼を含めた戦後世界の人々も何かを取り戻していったんじゃないかとも思えるんですね。そう思うと、世界が色を失う前に、きちんと言葉を交わして欲しいとも思う今日この頃でもあるのです。
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