あとがき
いきなりオリジナルキャラの回想から始まってしまうお話ですが、このお話では、カミーユがグリーン・オアシスに移住したのがU.C.0084ということになっています。これは、「機動戦士ガンダム0083」を踏まえると、ティターンズによる「ニューガンダム開発計画」(νガンダムではなくマーク2のこと)は、事件の決着のついたU.C.0084でないと折り合いがつかないように思えるからです。
ではその前はどこに居たのかという点については、Ζ小説版での記述とΖ放映当時のアニメック編集部の「一年戦争の時、カミーユはジャブローに居た」説から発展させて、延々地球に居たことにしてあります(その設定での話が「炎の記憶」)。カミーユが14歳でコロニーに上がったという点では、それなりに整合性も取れると思っているのですが、この説の難点は、14歳で初めて会ったことになると思われるファを「幼なじみ」と言っていいものかというもの(^^; そ、その点はまぁガールフレンドと言ってしまうのもわずらわしいし、一番しっくりくるのがこの言葉だったということで〜。
以前読んでいただいた方からは、ラストシーンがお気に召したという方が複数おいでになりました。自分でもこのラストシーンを思いついて書いたというものでしたので、嬉しいご感想でした。ただ、この話を一番最初に思いついた時の設定では、ラストシーンこそこのままですが、そこに至る経緯がちょっと違ったものでした。その設定でも書き直してみたいなとは思っております。
元々は友人と、萩尾望都の話題で盛り上がっていて、『「トーマの心臓」のユリスモールって飛田さんの声で聴きたいですよね〜』とか色々話していたんですが、そのおかげか、カミーユが委員会活動をするなら図書委員くらいしかなさそうだ、という話をしておりまして、こういう話が出来上がった次第。って、補足しないと影も形もないような気がいたしますが(^^; えとルイスの名も萩尾作品から。ターシャとイシャーラ姉妹にダックスの親父は困った時のスタトレ頼みです。
そうしてまず書いてみたものを、その時には時間と分量の制限があったため書ききれなかった部分を追加したのが今回の版になります。追加したキャラのグレアム君は何者? との問い合わせもありましたが〜本当は彼にもちゃんと設定があるんですが〜ルイス君の一人称ではこれが限界かなと。なんとか全部の設定入れて書き直してみたいです〜ってこればっかですね。
今まで頂いたご感想では、カミーユの器用なとことか天才肌なとことか喧嘩っぱやいとことかクールなとことかがご好評で嬉しかったです。でもほんと、Ζ本編とはあまりつながりのない設定での話でありながら、カミーユをカミーユとして読んでいただけるのが嬉しい限りです(^^) ちょいと長め(とはいえ原稿用紙約40枚)のお話ですのに、ここまでお読みくださって本当にありがとうございました。
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