Camille Laboratory Top機動戦士Ζガンダム>創作小説>主のない部屋

涙の行方

とめどなく流れゆく
この涙の行方など
わたしにはわからない

でも 多分
あなたには届かない
あなたには届かない

ひとり佇む
この真白な水辺で
彼方に流れる天空の川を見る

きっと
あの川の行き着く先と
この涙の行方は同じ
想うところへと
届かぬことを知りながら
元に居た場所へ巡り戻る

そう思うのは悲しいけれど
いつか水と一つになって
あの海へと流れゆく
そんな日も
来るのかも知れない


(9709.25)



あとがき

 初めて書いたカミーユ絡みの小説がダブリン編にまつわるものでした。それから延々、このあたりをあーでもないこーでもないと書き続けています。

 今月からは「Teardrops」と題した連作です。基本的には一話毎に完結していますが、連作としての色合いが強いものです。月1本でも半年掛かりますが、続けてお読みいただけると幸いです。今回のお話はΖΖ#9「宇宙のジュドー」での部屋割りの話から書いてみたものです。今月は導入ということもあり短いんですが、来月は長いもので〜。どぞよろしくです。

この続きは→「炎の記憶」


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