あとがき
劇場版が発表された後、「カミーユを良い子にする」と書かれる度に「TV版のカミーユだって前向きで素直な良い子なんだってば!」と反感を覚えていました。どうして分かってくれないのか。確かに一人で何でも抱え込んでしまうところはあるけれど、それでもあの状況の中に放り込まれて、最後まで戦い抜くだけの強さを持っていたのに。性根に善良なものを持っていなければ、簡単に時代の狂気に飲み込まれていただろうけどそんなことはなかったのに。寧ろ優しすぎて良い子すぎたから自滅しちゃったんじゃないのかと。何故あの結果だけを見て簡単に判断してしまうのか。劇場版が公開されても尚、苛立ちは自分の中に残りました。
飛田さんの仰った「親は死んでも腹は減る」にしたって、TV版のカミーユも変わらないんです。実際、15年前に書いた「First Contact」 という小説は、今回の「眠らぬ夜の海で」とパラレルの関係にあたりますが、やってることは基本的に同じです。もしよろしければ読み比べてみてやってください(凄く稚拙で恥ずかしいんですが(^^;)。「劇場版ではカミーユは書けない」って言ってたのに書いてしまいましたけど、でもまだまだカミーユはTV版だなぁ(と自覚してましたが、やはりそうだとも言われました)。大尉はなんとか劇場版かなぁ、と思ったりしますけど(こちらはOKいただけて良かったです)。あと何回見たら書けるかな。てゆかファ書きたい(i_i)
そういえば劇場版1のチラシのコピーに「真実は見えるか」と書いてあって、それじゃ作品が違うよ! 実は何気に似てるけど。とか笑ってしまいましたとさ。つー訳で、新型の機動兵器を盗んで反地球連邦ゲリラに身を投じる17歳の青春を描いた「太陽の牙ダグラム」は名作です。―― Not even justice, I want to get truth. 真実は見えるか!? 大好き。
■■■ ご意見・ご感想をお待ちしております(^^)/ ■■■
mail
■ ひとこと感想 ■