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それゆけ! ガンダム貧乏

SIDE.4 春のガンダム祭りてんこもりの巻(2/3)


■ガンダム生誕20周年記念バースデーイベント GUNDAM CONVENTION
 9904.04@東京ビッグサイト東3ホール

 朝8時頃、東3ホール前の閑散としたガレリアを、わたしたちは半信半疑の面持ちで歩いていた。早朝から来るアホな人がこれほどまでに居ないはずはない、やはりこの寒い春の朝に外に並ばせているのか? ではどこに? と思って聞いたらば、ゆりかもめの国際展示場駅まで行って並んでこいというのである(T_T) バスを待てずにタクシーに乗ったわたしたちの立場って何?? ←だからただのガンダムバカ……。

 ゆりかもめの駅から東西連絡通路へのデッキに待たされること数十分。スタッフは居るのだが、列の横を東ホール方面に歩いてゆく親子連れに何の声もかけようとしないのは何故? 車椅子の女性が列のことを尋ねたらしく困った顔をしていたが、列に並ぶにはあの嫌な段差を越えなくてはならないって、スタッフは分かっているのかなぁ?? などとありったけの文句を並べつつ、寒さに耐える。屋内に入れても列は続き、結局入れたのは10時を回っていたように思う。入ったら入ったで、物販ブースへの列が続いているのだが、ここで植田PD(当時)を発見、声をかけてしまったものの向こうがこちらの事を知る訳もなく、「横浜でお見掛けしたお顔だと思いまして〜」などと釈明したけど、いい迷惑でしてごめんなさい。折りからの苛々も手伝って、早々にイベントハイになっていたようです(_o_)

 今回はファーストからの20執念じゃなかった20周年誕生祭との位置づけのイベント。身内では「ガンダム祭り」呼ばわりされておりました。さて?

0:入場証
 ジオンと連邦の認識票ということになってるんですが、わたしは連邦をげっと。結局どちらが売れたのか気になるところ。しかし両方げっとしていたツワモノも発見してしまいました。

1:イベント限定グッズ
 「おこづかいは一万円」と決めて臨んだ物販。値段表が先に(netとかチラシとかで)出ていたので目鼻は付いていたのですが、修学旅行よろしく電卓片手に計算したら1800円余ったので貯金箱を買ってしまいました……どこに置くんだ。レジのお姉さんが思わず戸惑ってしまうくらい売れてなさそうだったんですが(^^; わたしの他に2名購入者を確認できております。なかなかに貯金のしがいのありそうな大きさです。

 お買い物リスト:ハロ帽子(2500)+ハロのメッセンジャーバッグ(2800)+ハロのキーホルダー(600・ストラップはパス)+ハロクッション(1800)+AEのIDカード(500)+ハロ貯金箱(1800)=10000円丁度……(笑)

 その後、各地の書店で展開されている「ガンダム倶楽部」にてこれらの限定グッズが放出されているとのこと。分かる話ではあるのだが、何だかなぁの世界でもあります。

2:その他企業ブース
 余所で買えるものは後! とばかりに何も買わず。「GUNDAM FIX」の先行販売は気になったんですけど、吉祥寺のサイン会を狙おうかな?と思いつつサイン会にはしっかり行きそびれたのでした(後述)。

 頼み込んで大阪で買って来て貰ったコミックボンボンのスタンプラリーはしっかり回って賞品をげっと(^^) 駄菓子菓子、ときた洸一さんの絵がとても良かったカードを渡さなくてはならず涙。終わり際にカードを配りはじめたので、保存用にげっとできたので良かったんですけど。このカード、ニナがRX-78を抱いてるのが芸コマで良いのです。ボンボンといえば、サイン会の列が凄かったですね〜。ほんとは並びたかったのですけど、ボンボンガンダムCLUBの会員証がないから駄目だと思って諦らめてました。んが、実はボンボン4月号本誌を持っていれば良かったとのこと。だからあの厚くて重いボンボン持って並んでた小さなお友達が多かったんだ〜。やはりちゃんと読まねばなりませんでした。

 あとは、ゲキタマンの早作り大会とかカードゲーム大会とかやってました。HJの展示はちらっとしか見られなくて残念! だって終了際になっても列が切れないんですもの。

 パーフェクトウェブのブースは、サンライズステーションのスタッフの方がいらしたので何度か立ち寄ったりしておりましたが、小さな子が「インターネットって、番号とかどうなんですか?」みたいなことを質問しておりましたねぇ……学校でやってるんですね。

3:展示スペース
 基本的には大手町と五十歩百歩ではあるんですが、作品毎のビデオは基本的に#1だったようです(ΖΖは#2ね)。年表もやっぱ横浜のそのままでしたし。LDのジャケットはありませんでしたが、プラモは主役機だけとかゆーのじゃなくて、なんか「全部」あったみたいな雰囲気でした(あまり見ていない……結構高い位置にあったんで、子供がじっくり見られたのか心配)。北九州でみたジオラマとか、北九州にはなかった? 1/144ホワイトベースなんかもありましたけど。

 ただ、大型の展示はなかなか面白いものがありました。北九州のDXや1/1F91生首の他に、「目が光る!耳が動く!喋る!」な1/1ハロ(声と見かけは初代だが、耳は開くが手は出ないので仕様は3代目、しかし大きさは4代目らしいのでハイブリッドハロと命名。しかし出展側によると初代仕様とのこと。おや?)、1/1?のナイトガンダム、1/1RX-78-2ハンド(あの角い指はヴィクトリーだろうとは井上幸一さんの弁)、1/1なのか?なアムロ(目が妙に安彦調)、あと1/1ザクIIコックピットもありはしましたけど、大手町のVガンの方が良かったよなぁと。Vガンというと、放映当時に全国を巡行していたという10mのVガンってどこ行っちゃったんだろう……見たかったのに、今回は居ませんでした。

 このあたり、イベントスペース前の2mの∀と向かい合わせで撮影スペースと化しておりまして、1/1なガンダムハンドは人気がありましたね(^^)∀は立体映えするデザインであると再確認。ほんと格好良かった!

 そうそう、入り口にはちゃんと横浜の2mガンちゃんとシャアザクが居ましたです。東3ホール内の壁に劇場版の映像とか流れてましたね〜。

4:イベントスペース
 なにせスケジュールが手書きでさりげなく張ってあるとゆー状況でした(--;

 何故かGX最終話とGWが混ざった映像を流していた→謎のファッションショー(ガンダム仮面がおかし)→HJトークショー(MAX渡辺氏と川口名人とあげたゆきお氏)→ステージ(米倉千尋さんと鮎川麻弥さん(!)因みに鮎川さんの「Ζ・刻をこえて」はサイケガンダム版でした)→横浜のImpression of First GUNDAM(通称3面マルチ)の再上映→トークショー1→謎のファッションショー→ステージ→3面マルチ→トークショー2

 トークショー1は、阪口大介君と折笠愛さんと古谷徹さんと池田秀一さん。横浜には客として行くはずだったのに行けなかったという阪口君は、食い入るように今日の3面マルチを見ていたのだそうです。友人に聞いたところ、このあたりで例の「ガンダムの主役をやるのが夢で声優になったと言ったら、先輩格の声優さんから『じゃあ夢が叶ったんだからもうやめろよ』みたいに言われた」という阪口君の話が出たようです。

 その3面マルチのアフレコの裏話(左・中・右の3面分の台本があるのに、アムロは台詞が多いからそれが1つになってる台本を使ったのだそうです。指揮者用の大きい楽譜みたいな台本だそうな。)なぞしながら、∀の紹介へ。ここで富野さんとシド・ミード氏も登場してくださったのですが横浜以上に話が聞き取れない(;_;) まぁ、ビッグサイトでしたからねぇ……。このあたりは各誌にレポートが載っていましたが。

 ビデオレターは西城秀樹さんと谷村新司さんと富野さんと池田貴族さん(貴族さんのビデオはライブの時でした)。池田貴族さんの背景ってイベント会場だったみたいな風なんですが、体調大丈夫なんでしょうか……おそらく、世界一ガンダムに(文字どおり)命懸けなお方です。本復を心からお祈りいたします。4/28のライブ、行きたいなぁ。……って行ってきましたよ!(後述)

 最後に米倉さんと鮎川さんもステージに出て「HAPPY BIRTHDAY」を歌っておしまい。どうも大きいお友達のノリはあまりよろしくなかったよーです。

 トークショー2は、富野さんとミード氏抜き。このときはイベントスペースの絨毯敷きの処で座って聞いていたのでかなり聞き取れました。話のノリも良かったですし(^^) ただ1回目はわたしと同じハロ帽子を被ってた阪口君、2回目はクルーキャップでした(T_T)

 2回目の内容:
 Vガン同窓会。

 阪口「ウッソをやったのは(編注:93年)19の時だったんですよ」
 折笠「わたしはGWでカトルをやる前に、阪口君とVガンダムで一緒だったんですよね。ファラという変な鈴付けた人で。わたしは悪い人じゃないって思って演じてたんですが」
 阪口「悪い人って居ませんでしたよね」
 折笠「ウッソとどうかなるのかなって思ったんですけど」
 阪口「でもウッソって何か……年上のお姉さんとの話が多くて。特にファラだけとどうこうって感じじゃなかったですね」

 古谷さんと池田さん登場。
 阪口「(後から登場した池田さんに)池田さんもひとつシャアの台詞を……」
 池田「坊やだからさ。」(そう来ますか? のツッコミあり。古谷さんだったかな?)
 古谷「でもガンダムって毎年のように『ぶったね!』みたいな台詞を言うことがあるんで、あまり二十年って感じがしないんですね。でも当時見てたひとが今は二十代後半から三十代になってて、プロデューサーとかディレクターになってるんですよ。そうすると、『ガンダム見てました! アムロの台詞やってください!』とかって言われて、全然別の仕事なのに台詞言ったりして。でもそうすると凄くその仕事がやりやすくなるんですよ。もうすぐにファンになってしまったりとか。」
 阪口「僕、実はシャアが好きなんです」
 折笠「私はアムロです」
 古谷「本当はシャアが好きなんじゃないの?」
 折笠「だってほら、主役ですもん。また古谷さんと仕事させてもらえることがあったら、アムロの台詞聴かせてもらえますか?」
 阪口「シャアの台詞言っていいですか?(台本で顔を隠して恥ずかしそうに)『坊やだからさ。』」
 周囲から、渋味がないとか、まだまだだね〜みたいなフォローあり。

 新作があるということで、ガンダムシリーズの話。
 古谷「もうTVって7作あるんですってね。映画とか入れると12作? ヤマトより凄いですね〜。でも今日来てるひとって皆網羅してるひともいるんでしょうね。」
 TVはGXまでで7作、「12作」というのは、ファースト劇場版をOVA3作と置き換える(OVA劇場版はカウントしない)と数字はあってます。古谷さん凄いぞ! しかし横浜では飛田さんの口から「ヤマト」が出たし、縁のあるシリーズですねぇ。

 ファーストの裏話。
 折笠「わたし知ってるんですよ。池田さんって飲むとよく喋られるんですよね」
 古谷「そういえば良く飲んでましたね。あの頃は僕はあまり飲めなかったんですけど。ハイキングにも行ったし。富野さんが電車に乗り遅れて、置いてきてしまったんですね。後から追いかけてきて(どうして置いて行くんだと)怒ってましたけど。セイラ役の井上さんの家でカレーを食べたり」
 池田「あの時は2時からのアフレコだったんで、終わると丁度良い時間だったんですよ」
 阪口「Vガンダムはそんなことありませんでしたね」
 折笠「朝10時からのアフレコでしたから」
 阪口「カレーも作れませんし(笑)」
 池田「Ζの時も朝からのアフレコでしたね……でもやっぱり終わると飲んでましたけど」
 古谷「結局飲んでるんじゃないですか!(笑)」

 ∀の紹介映像を見て。
 池田「……結局我々は出ないということが分かりました(笑)」
 古谷「西城秀樹さんですもんね〜」
 池田「(古谷さんとは)同世代ですよね」
 古谷「そうなんです。良く歌ったりしますけど。『ローラ♪』とかって出るのかと思った(笑)」
 内容についてはよくわかんない、の御一同。
 古谷「OPはお金掛かってますね〜水面とか太陽とか稲穂とかって実写との合成なのかな? CGなのかな? あと、あの左手を挙げてるの何なんでしょう? ハンドパワーみたい(笑)」
 阪口「ハンドパワーって古いですよ!(笑)」

 池田さん、古谷さんが挨拶して退場。古谷さんや池田さんが喋ってる頃は、わたし自身が友人とのお別れの挨拶をしていたので殆ど聞こえてなかったんですね。残念。阪口君はウッソでお帰り。ウッソの「見てください!」ってのは初めて聴きましたよね(^^) 折笠さんは1回目がカトル様だったので、2回目はファラをやろうかと振りつつも、やはりカトル様で御退場でした。

 あぁっしかしっ。池田さんの口からΖの頃の事が出てしまうとドキドキしながら聞き耳を立ててしまうわたしってつくづく正直者だ〜(爆)

5:どうせなら「踊るあほぅ」でありたいひとたち
 こーゆーイベントは、どこまで「参加」する気分で楽しめるかが鍵。スタンプラリーもそうだけど、攻めの姿勢で楽しまなくては勿体無いというものです。そういう意味では、ゲキタマン早作り大会とかゲームとか、凄く真剣にやってるお友達の表情は良かったかなぁとも。

 コスプレは、ザビ家御一行様等の初代ジオン関係者が目立ちました。逆に平成ガンダムなひとはほとんど見かけなかったと思います。友人が愚連隊引き連れてシーマ様やってたんですが、キシリア様がつれていた5歳くらいの女の子(皆「ミネバちゃん」と呼んでいた)が、「しーまさまやってるひとが……」発言をしていたのがヒットでした。こんな小さい女の子の口から「しーまさま」という名前が出るというのが……。子供といえば、ヒイロをやってた(と本人は認めているんだかいないんだか(^^;)お兄さんが、自作したツノ(ΖΖとマークIIだったかな?)を子供たちに貸したりして、写真撮影ボランティアしてたのも微笑ましい光景でした。

 着ぐるみも登場、早速登場の∀君も人気でしたけど、息を飲んでしまったのがウィングガンダムゼロカスタム! スケールはいくつなんでしょ、2mを超えていた印象さえあります。造形的にも文句無しの格好良さでした。若干、顔が縦に縮小掛かってましたけど、これはこれで、ぐー。東3ホールを移動する際、ジオン軍人とヒイロが先導してましたけど(本人は前が良く見えないんですね)、後ろにぞろぞろ付いていく人がいてハーメルンの笛吹き状態(笑) 撮影スペースは独壇場になっていました。解体して武装解除するってんで羽根とかばらして着替えに行かれたようなんですが、外したパーツで自爆ごっこをするヒイロ……うーん何で皆こんなに体張るんだか(^^; 1/1ハンドには皆上に乗ってるのに、指の下に入ったのも連ればかりだったぞ!(煽ったのはわたしでしたが(爆))

 入場時、わたしたちの前に並んでいた子達の話が、人生の3分の2をガンダムに費やしているおねーさんにとっては微笑ましい限りでしたが(「一年戦争でジオンって負けるの?」という話が……)、あの子達がこれからのガンダムを支えてゆくのだと思うと、何やら感慨深いものまでありました。写真撮影してたりした時に、もっと子供たちと話してみればよかったなと後悔しています。

 まぁ、終わってみたらばすっかり楽しんでおりました。万歩計(平成の伊能忠敬)をなくしたり、ピンズの留め金をなくしてピンズに使えなくなったり、ちょくちょくブルーなこともあったんですけどね。さて、本当にわたしはガンダム貧乏を卒業できるのでしょうか?やはり不安です〜。

(9906.17)


続く



 つ訳で2/3は有明ガンダム祭り。なんかこー、今見直してみると、先日の幕張とか思い返して、イベンターの学習能力って一体……とか思ってしまいますが(^x^; 20周年の春の嵐はまだ続きます〜。


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