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それゆけ! ガンダム貧乏

SIDE.1.5 横浜は赤く燃えていた! の巻


■ガンダムビッグバン宣言
 9808.01@パシフィコ横浜大ホール

 上映会主体というか、新作についてのプレス発表の場にファンの皆さんもお招きしましょうという企画、だったそうです。そう思えばこの構成は理解できるかなぁという気がしませんか? グッズコーナーの混乱ぶりは、そのまま99年のGUNDAM CONVENTION(以降「G-CON」→SIDE.4(2/3))にも残念ながら引き継がれてしまったようです。――というリードを付けてはいるものの、北九州(→SIDE.0.5)の経験のおかげか、わたしはすっかりイベントハイでシアワセだったのでした。

 1 The Impression of First GUNDAM:
 ファーストの再構成映像に新規録音の音声で振り返るというもの。3面モニターは忙しくもあり、新鮮でもあり。しかし、これを見て涙腺がゆるむなどの反応ができない人はここに来る資格なし!とかまで思ってしまいましたですよ(T^T) G-CONでも再上映され、ビデオも発売されています。是非一度は見て欲しい映像です。

 2 The History of GUNDAM:
Ζから08小隊までの映像とゲストのトーク。それなりにわたしの本命コーナーでした(^^)←ただの飛田ファン

  司会は矢尾一樹さんと渡辺久美子さん。ご意見番が「先日まで抗ガン剤を打ってた」池田貴族さん。ずっと立ってらしたので心配してました。あとは飛田展男さんと島津冴子さんと秋元羊介さん。1回目は関智一さんもいらっしゃいました(^^) ナマで師弟による流派東方不敗の名乗りを聞けてシアワセでした。ただ、映像の音声とMCの音声が喧嘩するような感じになってしまってかなりどっちつかずの印象があり、残念。

 3 ビッグバン構想発表:
 井上幸一さんによる「G-SAVIOUR」と、富野さんによる「Aガンダム(仮)」の発表でした。その後「Gセイバー」は完成し、「ターンA(∀)ガンダム」は絶好調。

 4 全新作ショートフィルム「GUNDAM Mission to the Rise」:
 大友克洋作。画面が暗かったのがナンですが絵は綺麗でした(^^) これはイベントパンフには絵が載ってますので、持ってるひとを探しましょう。その後上井草でのイベントで上映された模様です。

 5 会場限定・先行販売商品:
 見れなかったのでパス。袋が二十周年仕様のもので、これは欲しいと思いました。その後G-CONでしっかりげっとできました。

 6 会場展示:
 1/9スケール(約2m)のガンダムとザクなど。これとは違うものなら、北九州で思う存分見てきたんですけど(今回はよく見られませんでして)。

 7 ムービジョンカード:
 来場者特典の「動画カード」。佐野浩敏さんのガンちゃんはやはり美人だ(T^T)

<第1回のこれ以上の詳細については各誌にレポートが載っていたので省略>

 第2回を待つ間友人と食事をし、のんびりしていたらまたしても販売コーナーを見ている暇がなくなりました(i_i) 第2回の席は1階とはいえ実質最後列、ただし舞台中央正面でなかなかナイスな場所でした。メニューは第1回と同じでしたが、やはり第2回の方が段取りが良くなっていたように思います。ま、矢尾さんが台本をめくり間違えて飛田さんと島津さんが出てくるタイミングを失ったりしてましたが(^^; その島津さん、第2回は衣装を替えられてたんですよ〜。

 あと、総じて第2回のお客さんの方がおとなしかったかも知れないですね。ひょっとしてみんな「2回目」だったのかも。1回目は騒いだから、2回目はじっくり聴いていよーかという心積もりだったとか? 各誌のレポートやBBSでの反応は殆どが第1回のものだと思うのですが、「ファーストやΖのあたりが静かで、Gガンとかが賑やかだったのは、来場者が平成ガンダム世代だったからだ」という意見にはちょっと異論。世代的には結構まんべんなくという印象を受けましたし(とゆか平成世代なんて来ないと思っていただけに居てびっくりとゆか)、第一ファーストやΖのとこって騒げるような構成じゃなかったんですよ。逆にあそこでGガンのよーな盛り上がりをする方が妙な反応だと思いますです(想像すると、ちとこわい)。

 で、第2回の方が良くなった、とはいえ構成そのものは変わった訳ではないので、相変わらず映像の音声とMCは重なってしまったのですけど、それでもMCの音声が主になるようになったのはまぁ配慮なのか。でもやっぱし座って欲しかった〜(;_;)>池田貴族さん

 第2回のトークの内容;

・Ζパート(飛田さんと島津さん)
 オーディションの話。
 飛田「『(ファーストの)あのラストが好きだったのに何故続編なんて』って言ったら採用されてしまって」
 池田「だから(Ζは)ファーストと違うラストになったんですね」
 島津「オーディションはなくていきなり呼ばれて。富野監督に『この子はね、悲劇のヒロインなんだよ』って言われて演じられた」

 アフレコスタジオの話。
 矢尾「暗かったですね」
 島津「古谷さんが一言台詞を言うとテンションが上がるの。こうならなきゃいけないんだなって」
 飛田「そういえば一度だけ富野監督にカミーユについて聴いたことがあるんです。ホンコンでのキスシーンの所で、『こいつどれくらい経験あるんですか?』って(笑)そうしたら『これはあなたの役なんだから、あなた自身が考えてください』って。僕、富野監督と同じ蠍座のAB型なんですよね」
 池田「カミーユもAB型ですよね。僕もABです。」

 Ζ再び?の話。
 飛田「あるかも知れませんよ? それは私達に掛かってるということですね?」
 島津「いえ、それは(ファンの)皆さんに掛かっているんじゃないですか?」
 飛田「蘇ったフォウとかね(笑)」
 島津「生きていたフォウっていうのはダメですか?」
 飛田「生きてたらババァじゃないですか(笑)」
 池田「ガンダムには幽霊よく出ますから」
 矢尾「専門分野ですか(笑)」
 飛田「(フォウだって)最終回に励ましてくれたじゃないですか」

 確かこのあたりで「逆襲のフォウ」という話が出てきて、それが「サイケガンダム」に繋がったのかと思うと、色々と感慨深いものです。


 再現コーナー。
 島津「今回は少しサービスしちゃおうかな。……ね、カミーユ、頼める?」
 飛田「何を?」
 島津「キス、して……」
 飛田「ぁぁ、」
 <会場から拍手>
 矢尾「今の飛ちゃんの『ぁぁ、』って、凄く意味深だった(笑)」
 飛田「今のがさっき映像で流れてたホンコンでのキスシーン(編注:#19『シンデレラ・フォウ』)ですね」
 池田「もう目を閉じて聞いてましたよ、映像は想像して」

・平成ガンダムパート(秋元さんと飛田さん(第2回のみ))
 池田「カテジナは嫌な女でしたね。レコア以来のヤな女でしたよ(笑)」
 渡辺「私は好きなんですけど」
 池田「(GXは)見てない人は是非ビデオで見て欲しいですね。ガンダムは大抵ビデオになってますから」
 渡辺「ガンダムコーナーとかありますよね」
 池田「無いような店には二度と行かない(笑)」

 矢尾「(飛田さんに)Ζは終わったっつーの」
 飛田「何を隠そう私も出ていたのだ(笑)(編注:ウルベ・イシカワ少佐役)」
 秋元「(Gガンは)ガンダムの中では異質だけど、今川ワールドだから。時代劇が好きな人には良いかも」
 池田「ビデオのジャケットも異質ですね。」
 矢尾「引き寄せられるんですか?」
 池田「いや、あれだけ引いちゃう(笑)」
 飛田「ドモン役の関智一君のテンションが凄くてね」
 秋元「関君に負けないようにテンション上げなくちゃいけないんだけど、ストーカーもやってたから」
 飛田「ここで一つストーカーの台詞を……」
 秋元「ではその前にマスターの決め台詞を。『見よ!東方は赤く燃えている!』で、ストーカーってのは話のはじめに『皆さんお待ちかねぃっ!』とやって……(間)」
 <どうやら秋元さんは「ガンダムファイト、Ready...GO!」を思い出せないらしい>
 池田「これは猪木の『1・2・3ダーッ!』みたいなもんですからね。忘れないでいただきたかった(笑)」

 細かいところで、GXが掛かった所で私と友人以外の所から拍手が(2回とも)上がったのは嬉しかったですね。そしたら司会席から「意外と人気あるんですね〜」のお声がかかりましたもの。池田貴族さんがGXをビデオで見ろと言ってくれたのが嬉しくてねぇ(T^T)

 秋元さんは役名も「東方西海」みたいな言い方してたし、『皆さんお待ちかねぃ』も話のはじめじゃなくて寧ろ予告編のはじめだし、大事な台詞は忘れるしぃ(T_T) ま、4年前の作品だから仕方ないかなぁ……。しくしく。あ、ここで会場から「ガンダムファイト、Ready...GO!」と声を掛けてたのは、わたしです(^^; 何か会場がこの時静まり返ってしまってたので、あの程度の声でも通ってしまったんですねぇ。身内にはしっかりバレバレでしたが。

 矢尾さんはΖとΖΖしか出てないだけに他の作品を知らなさすぎたかも。「VとかGとかWとかありますけど」ってXを抜かさないで〜(T_T) 渡辺さんもVには出てみえますけど(現在∀にも出てみえますが)他の作品にはそうそうツッコミも入れられないので、池田貴族さんが居なかったら辛かっただろうかなぁと思ってしまったのでした。一部、濃ゆさが足りんという意見もあるようですが、イベントというのはあくまで一過性のものなので、あまり濃ゆいと会場がついてこれなくなってしまうので、あのくらいが丁度良かったのではないかなぁと思います。

 で、その「軽い癌ですから」な池田貴族さん(ちーとも軽くないじゃないですか!(i_i) にしては、ほんと精力的に活動されていますが)。なかなかにホンモノぶりを発揮してくれて、わたしにはかなりヒットでした。早く治して池田貴族版のガンダムを作って見せてください(^_^)(と書いてたら「G−1グランプリ」なんですもの! 嬉しかった→SIDE.4(3/3) )ほんとはその前に「ゼロウズ」の続きが見たいんですけどね。後日朝日新聞で池田貴族さんのインタビュー記事があったのですが、ここで「ガンダマー」という単語を見るとは思いもよりませんでしたねぇ。

 しかしまぁ、第2回のトークがうまく回った功労者はやっぱり飛田さんかなと思います。司会よりも話題を振っていたような感さえありましたからね。休みの間に打ち合わせやったんだろうなぁとも。ま、今回のゲスト陣の中では、最多出場ですしね。それにオーディションの話を聞けば分かるとーり、筋金入りのガンダムファンだし(笑) 雑誌のインタビューなんかだと、好きな話が「再会、母よ」で好きなキャラがマ・クベだというあたり渋いです。

 その後は第1回と同じでビッグバンプロジェクトの発表とビッグバン宣言があって大友ガンダムを上映しておしまい。おトミさんは舞台に出てコケるわ、「限定プラモが売り切れてごめんなさい」を代理で言うわ、「散財するな」という有り難いお言葉があるわ、「また騙すからなっ。;)」が出るわでぷりちーぷりちーでしたー(^o^) ←もう壊れきっている。

 ∀のキャラクターデザインの安田さんも2回目で慣れたのか、「ガンダムに出会う前は無垢な子供でした」だの、「学校祭でクラス全員にコスプレさせて街を練り歩いた」だけでなく、「(全話上映の)ガンダムマラソンをやったり、学校で『何故ガンダムは面白いのか』という論文を書いたり」していたというエピソードをさらさらっと披露。個人的には「ガンダムには裏切られ続けたい」と思っているので、今回の起用は実は期待してしまったりしてます(^^)

 期待といえばやはりシド・ミードさんなんでしょうねぇ(^^) 彼の携わったST:TMPというのはトレッカーにはダメダメな評判なんですが、絵的にはやっぱ綺麗でしたもの(でも実はわたしはお話も嫌いじゃない。何せこれがなくては「カーク艦長の帰還」の面白さが〜)。過去にも色々な話があって、こちらは満を持しての登場ですね。(と書いてたらアレだった……素晴らしすぎるぞミスター・ミード!)あ、ミードさんがG-SAVIOURに関わっているというのはデマですんで、そこのところひとつよろしく。G-SAVIOURについては当研究室書庫もどうぞ。

 てな具合で、「イベントなんて楽しんだ者が勝ち!」を実践してしまった一日でした。気のおけない友人達とその後も延々色々話せてガンダム一色。気がついたら疲れていたことなんて忘れてました。が、終電を逃してしまって途中駅からタクシーで帰宅した翌日のことは、殆ど記憶になかったりするから、やはり疲れてはいたのでしょう。あの日は横浜は花火大会、人いきれも辛かったが何しろ本当に暑かった! 自分で体温2度くらい上げてそーな日だったんですが……やっぱりわたしはただのガンダムバカなのだとイヤになるくらい自覚できました。ハイ。

(9812.29/9907.05改訂)



 イベント直後に書いたものをその年の冬に書き直し、さらに∀放映中に直したものです。今回また更にちょっと手を入れてはいますが。
 この時の池田貴族さん、本当にとんでもない状況下でのご出演でした。このイベントですっかりファンになってしまい、以後きーさまのおっかけまで始める始末。でもその後の時間を追う事が出来て、本当に良かったと思っています。


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