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アルジェントソーマのツボ。

 という訳でアルジェントソーマ始めました。つてもまず そもそも「アルジェントソーマ」ってナニ? という方も多いような気が。えと2000年秋から、世紀をまたいで2001年春まで放映されたサンライズ制作・テレビ東京深夜枠の作品です。監督は「THE ビッグオー」の片山一良氏(他のスタッフはこちら)。タイトルの意味については事典に別記してます。地上波はテレ東ローカルでしたが、一応CS(AT-X)でも放映されたんで自分はこちらで見てたんですが、何分プレミアムチャンネルだけに視聴者数はそう多いとは言えず(その分濃い人は多いはずですが)。放映当時のfansiteを拝見しても「知られていないのが勿体無い」と書かれてるあたり(当時ですらですか(i_i))、自分のマイナー嗜好ここに極まれりって感じなんですが。

 しかしまー、放映から3年も過ぎると、週90本(!?)のTVアニメが放映されている昨今ではもう昔懐かしの部類に入っちゃうんですね。そこへ行くと、GXってのは7年も前の作品ではあっても、ANIMAXで放映があったり、スパロボ参戦したりで再評価の機会があって、やっぱガンダム様ってのは凄いんだなぁと思う次第で。3年というとレンタルからも落ちかけてるのかなぁ……と思うとちょいと寂しいんですが、それでも良いものは残るはずだと信じて、こうしてページを作ってみた次第です。

 ジャンル的には……テレ東深夜モノ。じゃ駄目ですか(一時期コミケットのジャンルコードの補足一覧に「テレ東深夜」ってあったはずなんだが(^^;)。えーと一応ロボットモノの枠内で、敵は宇宙からやってくるエイリアン。それに対する海外ドラマ風味のやっつけ隊「フューネラル」に謎の新人さんが一人やってくるんですが、彼は恋人を亡くした復讐のために悪魔に魂を売った男、しかし仇敵であるエイリアンの再生体のそばにいる少女は、亡くした恋人にそっくりだったよどーするよ。という感じで。ドラマとしちゃ復讐劇です。んが、やっぱSF少女マンガ(萩尾望都風味)というのが一番しっくりくるんですが。駄目ですか(^^;

 でも何がこんなにツボるのかと考えてみれば、やっぱ色々な意味でcoolってとこなんでしょう、と。あらゆる要素が大人っぽいと申しますか。言葉を反せば、お話に派手さを求めちゃいけないというか寧ろ地味ってことにもなっちゃうんですが。←でもそこが好きなんだけど。

 当研究室はおなじみの方であれば傾向がお分かりになるのではないかとは思いつつ、具体的にどのあたりがツボるのかというのを、敢えて当研究室での対象作品毎に通じるところを挙げてみようかと。とは言っても、これだけのツボのパッチワークだからという訳じゃなくて、「アルジェントソーマ」という一つの作品として凄いと思ってるのが本音なんですけどね。


Gセイバー 何と言っても海外ドラマ風味なところ(Gセイバーは「アメリカのTVドラマ」そのものですが)。「スタートレック」シリーズとか「7デイズ」とか「ネイビーファイル」みたいなミリタリー風味のあるものというあたりで。そういや「7デイズ」も主人公が結構紙一重だなー。
Ζガンダム 主人公の紙一重っぷり(それかい!) それと、お話の少女マンガっぷり。とはいえ、「Ζは少女マンガだ」と言ってしまう文脈での「少女マンガ」なので、特にこの点は意識せずともちゃんとフツーに楽しめると思います。ただ、少女マンガスキーな方にはお勧め。特に萩尾望都スキーな方は見ても損はしないかと。「トーマの心臓」と「ウは宇宙船のウ」を再読したくなること請け合いで。←ぉぃ
GX ラストの清々しさ。GX最初期OPに通じるようなOPのゆったりさ加減。前半は主役以外にもスポットを当てたりしながらじっくり描き、リセットした後半は一気に駆け上がるという展開も通じるかなと。メカが動かなくてもちゃんと面白いってのもそうかな。そして格好良い大人がしっかり出てきてくれるのが気持ち良い。あと何と言っても音楽と美術の美しさ。これは凄い。あーでも地上から見た月はGXの方が好みかなー。個人的に竹村拓さん声の赤毛のおっさん萌え。そっか、Mr.Xのシェイクスピアと、ドクター・テクスのヴェルレーヌだハイネだって引用は通じるかも。あとはま、過去の作品へのオマージュ的なネタの使い方かなー。何か色々な意味で、アルジェントソーマはGXについていける人推奨って感じがする……やっぱ地味だし(^^; ←だからそれがイイんだってば。
ダ・ガーン ……更新停止中なのにごめんなさい。えぇと、さすが勇者だけあって「敵さんはエイリアン」以外の共通項はキツイかなぁとか思ったんですが、自転車二人乗りのらぶらぶっぷりに萌えとか実は正体隠してる人達とか結構あるみたいです。ダ・ガーンの隊長さんは「やっつけ隊」とは微妙に違うんですが、ダ・ガーンの防衛機構軍とアルジェントソーマの国連軍は似たよーなもんかなと(落とされるために出てくる戦闘機とか(^^;)。個人的にサンライズ作品で一・二を争うほどに格好良い軍人だと思う高杉大佐と対照的な郷上大佐のアレさ加減ってのは、キルゴア大佐に通じそうな定石ではありますか。そういえばキャスト被りで、セブンチェンジャー様の子安さんはいいとして、ひかるちゃんの紗ゆりさんってのは……役者さんって凄いなぁ。
DTエイトロン ……えーと未公開ですがほんとはやりたいんです。つかエイトロンの方が先に出来ると思ったのに〜→出来ました!。ともあれ、SFさ加減と、悔しいがマイナーさ加減でも通じるかなー。これも地味だしな。とはいえSFと一口に言っても色々あって、世紀末SFのエイトロンと、非常にオーソドックスなSFと思えるアルジェントソーマとではかなり明後日の方向を向いてるんですが(SF度はエイトロンの方が高いと思う)。あーでも構造変換とかのネタは近いところもあるのかも。歌で取り戻す記憶ってのも被るかな。個人的には「保志声の主人公を翻弄する怪しいおっさんを見てはまった」ところも共通項。そうそう、保志さんは同じ人間だけど微妙に二役ってとこも被りますかって、それってエイトロンのネタバレやん(^^; ←エイトロンでは保志さんは二役ではありませんでした(_o_) でもなー、CDでどちらもモノローグがあるんだけど、シュウの喋らなさすぎに比べると、リウは随分饒舌だなぁとか。←無意味な比較はやめましょう


 で、これらに該当しないものとしては、古くは「王立宇宙軍」とか最近では「スタートレック・エンタープライズ」とかの「宇宙へ飛び出すぞやっほー」モノ好きのツボがまず一つ。宇宙モノというと、「ロッシュの限界」と言われて何のことか分かる人向けの作品ではあるのかも、とは思うけど、分からなくても解説はあるんで無問題。←これが分かるひとならこの作品のSFさ加減は楽しめるでしょーってことで。

 それとおなじみ科特隊とか「マイティジャック」(「戦え!」の方にすべきか……でも無印の大人っぽさが捨て難い)あたりの「やっつけ隊」のツボ。これは片山一良監督と山口宏チーフライターの特撮趣味なんだろうなぁと。そういえば片山監督って飛田展男さんと同じ1959年生まれなんだそうで、この年の方はやっぱそうなのか、みたいに思ってしまったのが何ですが(^^; ただ、余りにもこの点を期待しすぎると、ちょっと物足りなさを感じられるかも。やはり1に復讐、2に謎解きで、「やっつけ隊」ってのはその次に来る要素でしかないものでして。3クールあればもっと「やっつけ隊」できたんだろうなーって最初から2クールの発注なんですがこれ。しかし年表作ってみると、Phase:01からPhase:06までが4ヶ月、その後Phase:24まではどうも2ヶ月くらいしか掛かってないお話みたいなんですよねぇ。それを考えればまぁ仕方ないとは思うんですけど。まー円谷の話を出しちゃうと「ウルトラマン」第23話「故郷は地球」を避けては通れないんですが……。

 で、上の円谷作品とは世代が違うんですが、自分としては職業軍人ベースのやっつけ隊という点では東映の「電撃戦隊チェンジマン」萌えなんでどうにもツボです。地球守備隊の皆さんはフツーに迷彩服なんだが、電撃戦隊は別制服(迷彩服も着るけど)。中でもチェンジマンの5人の制服(出渕裕デザイン……電撃戦隊戦士団もそうなんだけど)がとにかく格好良いってのが。そいや微妙〜に左右非対称なデザインですなこの制服も。

 そして、「天空のエスカフローネ」「カウボーイビバップ」他でおなじみの山根公利さんのツボ。ザルクもミステルもフライヤーもH-1もミグ25改もとにかく良くって飛行機萌え。

 あと、「装甲騎兵ボトムズ」にも通じそうなストイックな雰囲気というのか……大分毛色は違いますが。本編でなくて「赫奕たる異端」の方、と書けば、方向性の違いを察していただけますでしょうか(^^; でも無愛想な主人公って点ではリウはキリコちゃんといい勝負かも。その事情は全然違うんですけどね。でも甲乙つけ難いのが予告の格好良さ。 ボトムズ→高橋良輔監督つながりで「ガサラキ」のキャラクターデザイナーだった村瀬修功さんのキャラってのもありますが、確かにいつも綺麗なキャラだなーとは思いつつ、アルジェントソーマの少女マンガっぷりという意味では一段と華があるかなーって気もします。てゆかほんと他の作品とは確実に絵を変えてきてますよね。そういえばボトムズ外伝の「機甲猟兵メロウリンク」も復讐劇ですねーって大分雰囲気違うんですが、山口宏さんはこれがデビュー作。メロウといえばキーク・キャラダインを忘れちゃいけませんが、キークもMr.Xも胡散くささではそれぞれに面白いですねぇ。


 とま、こんなとこでしょうか。シリーズ構成と作画のレベルは、自分の好きなサンライズ作品の中でも上から数えた方が圧倒的に早い部類だと思います。2000-2001年制作なんでフルデジタルにはなってないはずですが。いやーでもデジタル化で情報量増えた分隠し要素も増えたけどツッコミ甲斐も増えたわねーって所も(^^; まぁ、そのあたりはおいおい。

 てな訳で、「あ、ツボるかも。」と思われた方は是非是非ご覧になってみてください〜(^^)/ つか、ツボとかどうとか挙げる以前に非常に良く出来ているんで、ほんと埋もれさせては勿体無いばかりの名作だと思います。




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