アルジェントソーマ事典
基本はあくまでアニメ本編。適宜CDドラマ・小説版・漫画版にも触れていますが、何分個人的な解釈なので、そのあたりはご注意のほど。なお、当時のアニメ誌・公式サイト等は未見のため、同じような記述があれば偶然の一致です。
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【あ】
■アルジェントソーマ(ΑΠΗΕΝΤΟΣΟΜΑ/ARGENTOSOMA)
「argento」はイタリア語で「銀」、「soma」はPhase:01でのタクトの台詞によると「本来はギリシャ語で肉体の意味だけどな、錬金術で不老不死の薬という意味もあるらしい」とのことである。この台詞自体は、タクトが同じ研究室の学生に研究中の合金の名について問われた際に口にしたもので、その結果はPhase:08に登場する。→ソーマ
DVD封入ライナーでの片山一良監督のインタビューによると、「銀のソーマ」という仮題が、商標の都合で「アルジェントソーマ」になったとのこと。語感が良いんでこちらで正解だったと思いますが、「銀のソーマ」だったらまんま萩尾望都作品のノリだよなぁ……そりゃ「銀の三角」だって。以後脱線が過ぎるので別項へ。→萩尾望都
銀はこの作品のイメージカラーということで、CDやDVDでもふんだんに使用されているんだが、DVD封入のライナーまで銀で印刷されていたのには参りました。最初ダークグレーかと思ったら、光当てたら銀なんだもん。凝りすぎじゃー!(でも嬉しい)
◇イネス→ラナ・イネス
■エイリアン
2054年、突然地球にやってきた身長20m、六つ目のエイリアン。飛行時には巨大な光の輪を背負い、地上に降り立つ時にはその輪を頭上に抱く。動力源とされるエイリアンモーターは重力場制御を行い、その巨大な体躯を支えている。
唸るような声は上げるがこちらの言葉は通じないし、ただただ一点を目指して歩き、何も目に入らないかのように街中踏み荒らしていくものだから、地球人類としては攻撃するしかなく、そうすれば反撃されてで泥沼化。通常は青い目が、攻撃的になると赤く変化し、ガイドレーザーを発したのち目標に向けて頭部から破壊レーザーを発する。弱点である頭部を破壊すれば鉄の塊となるが、たまに特殊能力を発現させるプログレッシブエイリアンというのがいるから厄介である。プログレッシブエイリアンは登場順に、タイプH2(あつい)、タイプM1(ゆるい)、タイプG4(かたい)、タイプT1(でかい)、タイプS1(はやい)。あとCDドラマ第3話ではサブマリンタイプってのも出てくるが、これはプログレッシブタイプなのかどうかは今一つ不明。
初期に飛来したエイリアンを特に「プライマリーエイリアン」と呼び、この2054年に始まる戦いを第一次遭遇戦と呼ぶ。対エイリアン部隊フューネラルが設立された2058年以降の戦いは第二次遭遇戦と呼ばれるらしい。Phase:EXでのスーの個人年譜では「第二次遭遇戦勃発」と書かれているので、ある程度エイリアンがこなかった時期があるんだろうか。その方がタクトの行動の裏が取れるような気もするんだが。
2059年、エイリアン研究機関モルグにおいて、撃破されたエイリアンの破片からフランクが再生される。覚醒後はフューネラルに収容され、最終兵器として数々のエイリアンを撃退することになる。
なお身長20mというのは標準的なサイズであり、Phase:16での頭部サンプルなどを見る限り、いくらか大きさの違うものもあるようだ。だからこそ、いくつもの破片のつぎはぎのフランクは、あんなにいびつな姿なのだ。そして、それどころではないサイズのエイリアンも後になってやってくる。
彼らの目指す「巡礼ポイント」に何があるのか、Phase:14で延々会議をやっとるんだが、「彼らの目的はあくまで侵略でなくてはならない」という、胡散臭い言葉が出て会議は終わる。この場でイネスが漏らしたエイリアンの心についての意見も「ロマンチックな幻想」だと冷笑を買ってしまう。しかしエイリアンの実験再生体であるフランクには確かに心があり、そして彼らの目的は侵略ではなかったのだった。
■オデッセウス号(Odysseus)
2044年、伝説の宇宙飛行士ユーリ・レオノフらを乗せて深宇宙探査に出発し、その後消息を絶った宇宙船。ユーリの名は宇宙を目指すタクトやリックにとっては憧れだった。
この宇宙船の遭難は、オデッセウス号自身が発見したペンローズツイスターホールへの調査のため、無理な航路変更が命じられたことに起因する。それは当時行き詰まっていた宇宙開発において、開発局の予算確保の名目が必要だったという、多分に独善的な保身の問題でしかなかった。しかしそれを理解しながらも、ユーリの親友であり、開発計画の現場での責任者であったロレンス中佐は、後に続く者のためにと、その航路変更をユーリに告げる。しかしこのことが、あのような悲劇を招くことになろうとは、誰にも想像できることではなかった。因みに、ユーリ以外に2人乗組員が居たが、光溢れる「妖精の国」に辿り付いたのはユーリだけだったようだ。
この名が初登場するPhase:17でのリックとリウの会話だとか、毎回流れていた「Horison」のEDだとか、「スタートレック・エンタープライズ」のOPを見るだけで泣けてくるような自分には、ツボるなというのが無理な相談。
■オペレーターガールズ
フューネラル本部のオペレーター。チーフはスカーレット。以下、ジョオン、アイ、ツィノーバ、スィーニア、ビオレッタの6名がレインボーチームらしい。だからそういう名前なのねとは分かったが全部の調べがまだつかん。他にフラワーチーム、スターチームというのがある模様ってこのあたりは全部CDドラマ第2話参照。これ聴いて妙にアイ・ハルナちゃん萌えになっちまったよどうしよう。でも「スカーレット・オハラ」「ジョオン・ランドール」ってのはちょっとアカラサマなんじゃ(^^;
彼女らの活躍といえばPhase:13もそうだけど、やはり凄いのがPhase:23。「歓迎されざる家路」だとギネビアやマイケルは言ってたが、ちゃんと鍵あけてくれてる家族が居るじゃないか。素敵だ。
【か】
■仮装パーティ
Phase:07でのリウの回想に出てきた、ハロウィンの仮装パーティ。Phase:01・25にも出てくる写真のアレ。マキちゃんの魔女は可愛すぎだが、何つーてもタクトのヴァンパイアが似合いすぎ(萩尾望都的にはバンパネラとするべきか……やはり死ねないのか。銀の弾丸でなら殺せるか)。ステージではこの二人の隣の司会者がフランケンシュタインの怪物だという、これ以上は考えられない組み合わせ。
■ギネビア・グリーン(Gunievere Green)
ザルク3のパイロット。空軍出身の中尉。空軍時代からイネスの部下だった。天才的な射撃センスを持ち、大きなウェーブをかけた赤く長い髪と、エメラルドグリーンの瞳が印象的なお姉様。沈着冷静でちょっとお堅い印象もあるが、イネスに通じる洒落っ気も持ち合わせており、ふわりとした柔らかさも兼ね備えた女性である。井上喜久子さんの艶のある声がまた似合ってて良い。「ファイア!」の声も良かったりするのよね。
少女時代に「死の光」を浴び、「生きることを否定された」彼女は、空を自由に飛びたいとパイロットを目指す。この時彼女の夢を叶えてくれたあしながおじさんは魔法の杖を持っているらしい。この過去が出たあたりから、「おじさま」という台詞が出てくるように。
「まだ死ねない」という言葉が通い合ったリウとはちょっとイイ感じに。Phase:18でエイリアン化してしまったギネビアのザルク3を最後まで追ったリウは、ザルク5が撃墜されてパラシュートで脱出しながら、涙さえ浮かべているのだ。そしてギネビアの見舞いに行った際には、この二人で放映分では本編唯一のキスシーンを演じているんだが、これがまたえらく色気のある画面なんだよなぁ。Phase:23でザルク2で出撃するギネビアに、「俺が行く」と言うのを止められたリウが、「ギネビア」とファーストネームで呼んでいるのが妙に萌えだ。んで、「この間のキス、素敵だったわ……二枚目さん」ってのがまたお姉様だねぇ。
フランクの飛翔を見届けて、「お互い、死ねなかったわね」とリウに告げたのを画面では最後に、2060年7月20日に昇天してしまう。軍人墓地に埋葬されているってことは、フューネラルで葬式やったのか? 洒落にならんぞそれ。ともあれ、天上でも空を駆けているであろう彼女の冥福を祈る。
■ギネビア・シモンズ(Gunievere Symonds)
Phase:25で登場するダンとスーの娘。髪はスーと似た色だが、瞳の色は二人のどちらにも似ていない。よく見直したらダンの父と似た色なので、隔世遺伝の模様。ギネビアの名を貰い(声も同じだ)、その上この二人の娘であれば、将来名パイロットになるのも約束されたようなものだ。今はまだ、ただ無邪気に空を飛ぶものを見ているだけの幼い子だけれど。
■キルゴア(Kilgore)
軍の特殊部隊の指揮官。トート部隊を擁し、フューネラルを接収する。お洒落のポイントはサングラスとコート。こういういかにも悪役な指揮官声をやらせたら中田和宏さんはさすがに上手い。終盤はマイケルの中田譲治さんと合わせて、W中田でウハウハである。
■ゲーム
CDドラマ第1話に登場するもの。……って現実にはないんだからこう書き始めるしか項目作れないじゃん(i_i) スパロボになんて出られそうにないし、SWW方面ならまだ望みはあるんだろうか? 同じ片山一良監督の「THE ビッグオー」は出てたからな。あーでも「巨神ゴーグ」も出てるんだし、次あたり如何ですか。ゴーグとフランクのガチンコ勝負を見てみたいんだがサイズが合わんか。でも何気にザルクとガンダムってほぼ同じサイズだったりするんだよな。あーでもザルクは大気圏内専用だからなーってCBアーマーだってそうじゃん。
■国連軍(UNF)
実はアニメ本編では「国連軍」という呼称は出てきていないはず。エンブレムの「UNF」を、ライナーに従って「国連軍」と読み替えてますが、アニメ本編では単に「(通常)軍」と呼ばれてるだけのような。イネスとギネビアが空軍(UN AIRFORCE)、マイケルとダンが陸軍、スーは海軍の出身。空軍と別に航空宇宙軍(もしくは単に「宇宙軍」)も登場。ここの略称が「AFSPO」と「AFSPC」の2つあるみたいだが、「AFSPO」が現場の人、「AFSPC」がバックアップの人っぽい。
小説版ではちゃんと国連軍と出てくるんだが、こちらは米軍と色々ややこしいことに。
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